思うまま

2024年12月7日(土) 最近の街路樹について。

 いつものようにワンコを連れて散歩に出ました。今日は内出交番前交差点から熊川神社方面へ。暫く行くと街路樹の切り株が目に入りました。奥多摩街道は都道ですが確かクスノキが植えられたと記憶しています。植えられたのは何十年前でしょうか、石川彌八郎市長の頃だったと記憶しています。切り株も相当大きいものです。
 何故伐採されたのか確かではありませんが、空洞が広がっている様子もありません。その先、丸源ラーメンの方に向かうと途中から街路樹がありません。この箇所は現在電線類の地中化工事が行われており、その工事の影響で伐採されたのかも知れません。
 最近街路樹の伐採の記事が目立つように感じます。ビックモーター事件はさておき、木が育ちすぎると枝の剪定だけでは済まなくなり、伐採されるようです。その後若い木が植えられれば世代交代で理解できるのですがどうなんでしょう。
 一つには落葉の問題がありそうです。昔は(この言い方も問題があるかもしれません)街道沿いの住民が落葉を掃いて処分していましたが、最近では家が増えたにも拘わらずそのような気配は感じられません。特にイチョウの葉は滑りやすくこまめな清掃が欠かせません。そのためか、夏の内に枝を剪定する光景が増えてきました。
 街路樹の役割について東京都建設局は以下のように述べています。
 街路樹のはたらき
1.夏の日差しをさえぎったり、排気ガスや騒音をやわらげ、道路沿いの環境を守ります。また、災害の
  時には避難する道の安全を守ります。
  街路樹は都市特有の現象として問題になっている「ヒートアイランド現象」の緩和に貢献しています
  。
2.ドライバーの視線をみちびいたり、まちの目印になって、安全でスムースな交通を守ります。
  無機質になりがちな都市の空間に、うるおいを与えています。
3.まちを美しく彩るだけでなく、美しい花やあざやかな黄葉が季節の移り変わりを知らせてくれます。
  四季折々の変化する街路樹は身近な自然のキャンバスです。
4.いきいきとした緑は野鳥や昆虫を呼び、都市の自然が心に落ち着きをやすらぎを与えてくれます。
 いいことばかり述べられているように見えますが、いずれも確かなことでしょう。街路樹の防災機能も認められています。しかし、成長するにつれ腐朽菌の侵入によるダメージのほか根上がりや建築限界侵入など問題点も生じてきます。
 東京都では「大径木再生指針」などを作成し、安全な街路樹の確保に取り組んでいます。今年9月に日野市で発生したイチョウの木の枝の落下による死亡事故以来、各自治体では街路樹等の診断、伐採、剪定にとりくんでいるようです。危ないから伐採する、ではなく安全に大きな木を育てる取組を行って欲しいと願っています。枝の強剪定も結構ですが、上記1.の働きを阻害してしまうのではないでしょうか。