思うまま

2025年3月3日(月) 新聞の記事から。

 朝日新聞の朝刊の東京版に昨日と今日とに亘り「図書館 なくすまち、生かすまち」という記事が載りました。記事の一部を上下に分けて写真に載せました。写真をクリックすると拡大できます。
 「なくすまち」として取り上げられたのが清瀬市です。タイトルは「突然「閉館」 市民ぼうぜん」、サブタイトルは「利用者減少 懐事情も厳しく」とあります。細かい内容は記事を見ていただきたいのですが(Copyright表示があるので全文載せられません)、清瀬市には現在6館の図書館(内こども図書館1館)があり、人口を図書館の数で割ると1館あたり12,461人で都内26市で、図書館の豊富さでは上から2番目だそうです。
 市は「小さくても地域に密着した図書館サービスの提供」を掲げ、6館を維持してきましたが、昨年3月「南部」として建て替える「中央」と、「駅前」以外の4館について2024年度末で廃止する条例を提出し、可決されたのだそうです。その後の市民運動により「元町こども図書館」は当面残すと明らかにしたそうです。
 市は代わりに、市民が予約した本を無料で自宅に届け、貸し出す「おうち図書館」事業を始める、といっていますが少し違うと思うのは私だけでしょうか。
 一方、「のこすまち」として取り上げられたのが瑞穂町です。タイトルは「お家の居心地 来館倍増」、サブタイトルは「維持「自治体の重要な役割」」とあります。町では約7億円をかけて改修し、2022年3月にリニューアルオープンしました。設計段階からワークショップを開き、住民たちの「こんな図書館にしたい」「図書館でこんなことがしたい」と言った声を集め、コーヒーを飲みたい、本を読みながら昼寝をしたいーーなども実現したそうです。
 その結果、資料を借りた人は1.4倍に増え、来館しただけの人は2.1倍に増えたそうです。老朽化が進んでいた図書館をどうするかーー。リニューアルを決めた杉浦裕之町長は「書店がない町でもネットで本は買える時代。図書館の維持にかかる費用負担も軽くはない。それでも、誰もが本の魅力を五感を使って味わうことができ、世代を超えたコミュニケーションが生まれる図書館を守るのは自治体の重要な役割」と力を込める。とあります。恥ずかしながら町長がこのような考えをお持ちとは知りませんでした。今期でご優待とのこと残念な気もします。
 我が福生市も老朽化に伴い、昨年中央図書館をリニューアルオープンしました。さらにネーミングライツにより名前も(一部)変わりました。朝日新聞のような評価をくだすにはもう少し様子を見る必要があると思いますが、利用者が増え利用しやすい図書館になっていることを期待しています。中央図書館以外にも地域図書館が3館あります。どうか市民が利用したいと思える図書館を維持してください。